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経理実践トレーニング 経営計画編 vol.17 無借金経営への道程 17 時間と情報の勝負 法人税の申告のうち7割が赤字申告であるといわれて久しいが、その中身が入れ替わっている。筆者の実感によれば、1割の法人が実質的に利益がでており、2割の法人は経営者の報酬などを始めとする経費の削減でかろうじて黒字申告を維持している。そして黒字企業の中でも、徐々に旧態依然とした企業の業績が落ち込み、時代の変化に対応して経営組織を変革し終えた企業や市場への対応を変革した企業の業績が徐々に上がってきている。 経営環境が厳しいことが業績が上がらないことの言い訳として通用する時期はすでに終わっている。駄目な企業が言い訳をしている間にも時間は刻々と流れてきた。厳しい経営環境の中でも着実に利益を出している企業に共通していることは、積極的に自己変革を行ってきたという事実である。 経営資源は「人・物・金・情報」と言われるが、この1年間に情報という部分についてはあまり触れてこなかったので、今回はその側面から検討する。 経営資源の中心はあくまでも人でなければならない。リストラと称して人員削減をすることに血道を上げているようでは早晩その企業は衰退するだろう その「人」が充分に力を発揮するには「人」と「人」を結びつけるコミュニケーションが最も大切である。情報は人と人とが触れ合い、心を通じ合わせるためにこそ必要なものである。コミュニケーションの充実は「報告・連絡・相談」に尽きるが、これをシステム化することで更に確実なものにしてゆくことが出来る。 経営者が、単なる一営業マンや製造担当者の位置に埋没してしまわないで、真に経営者としての機能を果たすには次のことを心がけるべきだろう。 経営者としての職責の重要部分は、経営の舵取りと社員の能力を最大限に引き出す環境づくりにある。鶏鳴狗盗の故事が示すように、社員の力を充分に引き出せないのは経営者の責任である。自社の社員の出来の悪さを嘆いているあなた、それは自分の能力のなさを世間に公表していることになる。今日からは、決して社員を悪く言うのはやめにしよう。 多くの経営者と接触して伸びている企業の経営者ほど、情報武装がしっかりと出来ていると感じる。そうした企業の経営者は、日本中を動き回っているが何処にいても経営者としての仕事が出来る状況を作り出している。心が其処にきちんと置かれている。有りとあらゆる機会を活用して社員とのコミュニケーションを保つ努力をしている。 ここで言う情報武装とは、「彼を知り、己を知る」という意味で、自社の置かれた状況・社員一人一人の様子・得意先企業のわずかな変化など経営に関連するあらゆる情報をしっかりと把握するシステムを持っていると言うことである。システムというとすぐにコンピュータシステムを思い浮かべるだろうが、それはむしろ出来ていない企業が出来るようにするために強制的にシステム化するためにあると考えてほしい。 グループウェアの有効性を見直す 上記の情報武装のシステム化を、顧問先企業からの要請に応えるために試行錯誤を繰り返しながら指導してきた中でグループウェア(以下GWと記す)の活用が重要なことが証明されたので、コンピュータシステムを使えば情報武装が出来そうな企業にはお薦めする。 JDLがイントラネットサーバーに標準装備したharmony roomは会計事務所に的を絞ったGWである。これには更なる機能拡充を望みたい。 GWは一般的に、予定表・掲示板・伝言板・共有アドレス帳・ToDoリスト・行き先案内・プロジェクト管理などの機能をLANあるいはインターネット環境においてWebブラウザで利用するように出来ている。 一般企業向けにはいくつかの人気システムがあるが、筆者が過去2年間にわたり調査を継続してきた中で「サイボウズOFFICE4」(*注)というグループウェアが注目に値する。同社のGWの機能はユーザーからの要求に応える形でどんどん機能が拡充してきている。平成13年5月現在ではiモードでも利用できるようになっている。今後更に機能が充実されてゆくだろう。 *注 http://www.cybozu.co.jp/index.html JDLシステムとPCネットワークの融合 このような社会情勢の中で、JDLが、財務会計という得意分野で提供できるものは不可欠であるがそれ以外の分野では、他社のよいところは積極的に活用できるようにと、OSを独自OSから汎用のものにし、ファイルの受け渡しなどが出来るようにしたのは評価に値する。 一般企業で使うGWもJDLの使い勝手のよいものが出来るまで待てばよいのだが、時代はそれを許さない程変化が激しい。そこで、JDLシステムとPCネットワークの融合と言っては大げさだがJDLシステムに既にあるPCのLANとを繋げることを、当事務所で実験的にやってみたので、その状況をお知らせして読者の参考に供したい。 図の上の部分(JDLシステム)と図の下の部分(従来から使用している当事務所のPC群のLAN)とを一つのネットワークとすることで、harmony roomがPC群のLAN中にあるPCからも使え、インターネットにもイントラネットサーバーを経由してTA(兼ルーター)から接続される。(下図参照) もちろんWindowsのネットワーク設定を変更すれば図の下の部分のLANを切り離して使える。 LinuxをOSとするイントラネットサーバー内にGWをインストールすることが可能であれば、同様に一般企業でのGWの活用が出来る。こんな工夫をして貴社の更なる経営資源の有効活用を図っていただきたい。なお、詳細はJDLのSI事業部に問い合わせをしてほしい。きっとよい解決方法が見つかるはずである。 図 融合後のLAN
図の下の部分 PCのLAN もう一つ、JDLシステムの中で特徴的なことは、VPN(Vartual Private Network)という考え方を持っていることである。J−LANと呼んでいる仕組みは、VPN機能を持ったTAを介してダイヤルアップで接続し一時的にセキュリティーの高い専用線を持つようにJDLのサーバーに外部からアクセスできるようにしている。勿論、更にセキュリティーを高めるためのファイヤーウォール機能はイントラネットサーバー内に用意されている。このシステムを効果的に使えば、時間と場所の制約から解放された仕事が可能となる。 このように環境が異なるLAN同士を融合させたり、切り離して使ったり出来るのも、最近のネットワーク技術のお陰である。 最後におまけの情報を提供する。オフィスと自宅あるいは出張先へとノートPCを持ち歩く人のためには、ネットワーク環境の切り替えが一瞬で出来る kemanetというフリーウェアが有効なので是非試してほしい。 |
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