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企業会計入門 4 キャッシュフロー計算書 貸借対照表・損益計算書と並んで重要な財務諸表がキャッシュフロー計算書です 「キャッシュフロー計算書」は平成11年4月1日以降開始する決算から証券取引法に基づく有価証券報告書を作成する上場企業に連結財務書評とともに提出が義務づけられました。 キャッシュフロー(以下CF)計算書が重要視されるようになったのは、グループ企業全体の財務諸表を合わせて見る連結財務諸表では単独の財務諸表以上にCFが企業の実態を把握するために有効な指標だからです。 また、不況が長引くなかで企業の倒産が多発し、金融機関や債務者・株主側から、従来公表されていた財務諸表(貸借対照表・損益計算書・資金収支表など)では十分な情報開示になっていないとの指摘があり、粉飾決算をした場合にもCF分析によりそれを解明できることから、法的な強制がなくてもCF計算書を作成する必要に迫られているのです。 元来企業経営では、資金繰りに失敗すれば黒字でも倒産するといわれ、その視点からCFを無視することはできなかったはずでしたが、永年にわたる日本全体の借入金依存体質が災いしてそのことが忘れ去られていたにすぎません。 CF計算書の作成方法は直接法と間接法がありますが、結果は同じになります。 CF計算書ではCFを次の3つに分けて表示します。 1.営業活動によるCF 2.投資活動によるCF 3.財務活動によるCF それぞれに資金の調達源泉・資金の使途を種類別に増減表示していますが、この情報開示の為のCF計算書は事後的に作成されるので、従来の資金運用表・資金移動表と表現は変わりますが、結果として内容的には同様のものとなっています。 《営業活動によるCF》 営業活動によるCFは文字どおり営業活動でいくら稼いだかを表し、基本的に税引後利益が出ていればプラスになるはずですが、営業活動のなかで売掛金の回収が遅くなればマイナス要素となり回収が早まればプラス要素となります。同様に買掛金は支払いが早まればマイナス要素、支払いが遅くなればプラス要素となります。在庫商品などが増えればマイナス要素で在庫が減ればプラス要素となります。そのほかには営業保証金の受け入れはプラス要素、支出はマイナス要素となります。 損益計算書が発生主義による数値を表しているのにたいしてCF計算書は現金の流れを表現するために作成されます。従って損益計算書では利益が出ているのにCF計算書の営業CFがマイナスになることもあるのです 《投資活動によるCF》 投資活動によるCFは、有価証券の取得・売却や、投資有価証券となる関係会社にたいする投資のほかに、有形固定資産の投資・売却などいわゆる設備投資関係の収支があります。 最近の傾向では、営業活動によるCFのマイナスを補う形で遊休資産の売却(投資活動によるCFのプラスになります)が目立ちます 《財務活動によるCF》 財務活動によるCFは、大きく分けて @ 資本の増減 A 借入金の増減 の2種類です。 資本の増減は、文字通り資本金の増資・減資による増減のほか、自己株式の取得による支出などがあります。 もう一つの財務活動によるCFの増減は、金融期間からの短期・長期借入金の増加・減少のほかに社債の発行・償還による増減などがあり、近年「間接金融」から「直接金融」への移行が叫ばれていますが、間接金融の代表である銀行借り入れから徐々に社債の発行などの直接金融に資金調達のウェイトが変わってゆくと思われます。 |
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